【大学編入】神戸大学工学部 合格体験記|いつから勉強始めればいい?TOEICの点数は? #001

高専

神戸大学への編入を考えているけど、どんな勉強をすればいいんだろう、、、
このように悩んでいる高専生も多いのではないでしょうか?

今回は2024年度の神戸大学工学部の編入試験に合格し、4月から神戸大学に通われているダイゴさんに神戸大学合格までの道のりをインタビューさせていただきました。

ぜひ最後まで読んでこれからの編入試対策の参考にしてみてください。

自己紹介

名前:ダイゴ
出身高専:神戸高専機械工学科 エネルギーシステムコース
受験校:神戸大学工学部機械工学科
併願校:なし
資格:TOEIC 815点
課外活動:なし
趣味:ゲーム、プラモデル

高専を選んだきっかけ

中学生のころから理科と数学の成績が良かったのを見た親に勧められたことがきっかけでした。
すすめられた後も自分なりに悩んで、最終的に高専を選びました。

神戸大学を選んだ理由

「四大卒」の資格は欲しかったため、就職ではなく進学をすること自体は入学時点で決めていました。神戸大学を選んだ理由は、家が近いことと、自分の成績なら頑張れば受かりそうだったからです。

高専での生活

高専5年間の生活を、1年生から受験当日まで時系列順にまとめていきます。
成績の順位はクラス40人中の順位です。

1年生

最終成績:9位

受験勉強らしいことはほぼ何もしておらず、ずっとゲームとプラモデルをしていました。

2年生

最終成績:6 位

1 年の頃とほぼ同じ生活でしたが、少し成績が上がりました。また、この頃からスーパーでのバイトも開始しました。

3年生

最終成績:5位

3年生もまだ受験対策としての勉強はしていませんでしたが、コース分けで勉強への意識が高い友人が周りに多くなってきたため、自分も少し勉強量が増えました。その結果、また少し成績が上がりました。

4年生 4月〜7月まで

最終成績:4位

このころから志望大学や受験勉強について本格的に考え始めました。
具体的には、高専にあった資料やインターネットで合格体験記を漁り始めたり、過去問を見てみたりしていました。
ただ、実際に自分で手を動かして受験勉強はまだしていませんでした。

これ以降の月は大体の目安だと考えてください。

4年生 8月以降

4 年前期期末試験が終わったら受験勉強を始めました。バイトもこの時期に辞めました。ただ志望校は未定だったので、どこを受けるにしても必要な内容から勉強し始めました。

具体的には、TOEIC の勉強と数学をしていました。過去問については、まだ全く解けないので、問題を見て傾向を汲み取る程度でした。過去問の入手方法については後で述べます。
参考書についてですが、数学では「編入数学徹底研究」(桜井基晴)から始めました。難易度は低めで、解説もしっかりしているため、高専の数学を理解している人であればなんとかなるレベルの問題集です。
TOEIC 対策では、 「はじめて受ける TOEIC L&R TEST全パート完全攻略」(小石裕子)で、どんな問題が出るか理解した後、各パートの対策として以下の参考書を使用しました。

「1 駅 1 題 TOEIC L&R 文法特急」(花田徹也)
「世界一わかりやすい TOEIC L&R テストの授業Part1-4 リスニング」(関正生)

単語帳として「TOEIC L&R TEST 出る単特急金のフレーズ」(TEX 加藤)も通学中などに読んでいました。

4年生 1月以降

この時期に大好きだったゲームは完全にやめました。また、志望校を神戸大学に志望校を決定しました。そのため、物理の勉強も必要だったので対策を始めました。

物理についてはかなり怪しかったので、高校基礎レベルの参考書「物理のエッセンス」から始めました。
力学と電磁気しか出ないことは過去問からわかっていたので、その 2 単元だけに絞って集中的にやりました。

TOEICに関しては、1 月に受験した結果が 665 点でした。
神大を受けるには少し足りないと思い、参考書に以下の参考書を追加して勉強を進めていきました。

「TOEIC L&R TEST 文法問題 でる 1000 問」(TEX 加藤)
「きわめろ!リスニング解答力 TOEIC L&R TEST」(関正生)
「TOEIC L&R TEST 究極のゼミ Part7」(ヒロ前田)

みんながポケモンスカーレットバイオレットで遊ぶのを、血の涙を流しながら眺めつつ勉強していた記憶があります

4年生 春休み

物理は大学で扱う内容のものも出題されるので「大学生の初等力学」(石川裕)「電磁気学演習」(加藤正昭)を使用して勉強を始めました。
また、数学の参考書に「編入数学過去問特急」(桜井基晴)も追加しました。

この頃になれば過去問も半分くらいは解けるようになっていたので、わからないところは解説を見ながら 8,9 年分を 2 周ほどしました。多分、人生で一番勉強したと思います。

5年生 4月〜受験直前

5 年生になってからは、高専の勉強はほぼ何もせず、受験勉強全振りでした。
4 月に TOEIC を受験し、815点だったのでこれで提出しました。

6 月ごろに小論文の参考書として「大学院 大学編入学 社会人入試の小論文」(吉岡友治)を読みました。小論文対策はほぼそれしかしていません。

勉強時間

4 年生 8 月~12 月くらいまで

平日 3~4 時間 、土日 4~5 時間
このころはまだゲームもしていました。

4 年生  1 月以降

平日 3~4 時間 、土日 6~7 時間
学校での授業中はずっと内職していましたがその時間は含んでいません。

一日の勉強時間もちろん大事ですが、 「その勉強をどれだけ続けたか」の方が大事だと感じました。

受験当日について

数学8 割は取れた気がする。

物理力学 8 割電磁気 6,7 割くらいであると思われる。

小論文問 1 は 3D プリンターに関する話題であり、高専で 3D プリンターに触れることはあったので結構な量を書けました。問 2 はマテリアルインフォマティクスとかいう聞いたことのない内容の話だったので、苦し紛れに「マテリアル」「インフォマティクス」という 2 単語から想像できる内容を書けるだけ書きました。

面接圧迫感のない落ち着いた面接でした。回答に詰まるようなこともなく、可もなく不可もない感じでした。質問内容は下の科目別対策で述べます。

過去問について

編入試を受ける上で、過去問は必須だと言っていいと思います。少なくとも 5 年分は欲しいです。私は 8,9 年分くらい持っていました。

入手方法についてですが、直近 3 年分は神戸大学工学部の HP に載せられています。
それ以上は、各高専に保存されていたりするので、それを頼るか、先輩から貰うかだと思います。

科目別対策

数学

受験科目の中で一番簡単です。
過去問を見ていると同じような問題ばかり出題されているのがわかると思います。ひらめきがないと解けないひねった問題はあまり出ず、基礎をどれだけ固めているかが重要だと感じました。

大門 4 個の構成で 1,2 が線形代数、3,4 が微積分という構成になっているようです。微分方程式は出ません。
編入数学徹底研究と編入数学過去問特訓の 2 冊ができていれば、全く手を付けられないということはないと思います。
過去問特訓の C 問題はかなり難しいものも多かったので、そこまで全部解けるようになる必要はないかもしれません。

物理

物理は数学に比べて傾向が読みづらいと感じました。
力学は、高専の機械工学科の授業で扱ったものがメインかと思いきや、宇宙関連の話も時々出題されるようです。

また、高校レベルの知識で解ける年もあれば、大学での内容の知識が必要な年もありました。
電磁気は、微積分を使って解くことに慣れておくことが重要であると感じました。

TOEIC

神戸大を受けるなら、おそらく 700 点くらいは必要であると思われます。
800 点あれば安心していいかという感じです。(800 点で東大に受かったという話も聞きます)

上にも書きましたが私は 815 点で提出しました。ネット上には「600 後半でも受かった」というような話も一応見かけます。何回も受けていたら、会場や席の位置、運などの影響で上振れることがあるので何度か受けてみるといいと思います。
点の上げ方については調べればいくらでも出てくるので詳しくは述べませんが、 「シャドーイング」が結構効いていたような気がします。(シャドーイングについても調べればいくらでも出てきます)

小論文

小論文については正直、運による要素が強いと思います 。知っている話題が出ることを願いましょう。

先ほども紹介した「大学院 大学編入学 社会人入試の小論文」(吉岡友治)で小論文としての基本的な文章の構成は学んでおく必要はあると思います 。過去問数年分を解いて、誰かに添削してもらえるといいかもしれません。

面接

おそらく面接の比重はそれほどに重くないと思われます。
ペーパーテストの点数さえ取れていれば、よほどやらかさない限り大丈夫だと思われます。当日に聞かれた内容は以下になります

Q1:神戸大学でどんな研究がしたいか?
Q2:今年は神戸高専からの希望者が少ないが、それはなぜだと考えるか?
Q3:昨日の試験は高専の授業にどのくらい即していたか?また、その試験の出来について
Q4:卒業後の進路
Q5:なぜ専攻科ではないのか?

これらの他にも「高専でどのような研究をしたか」 「なぜ神戸大学を志望したか」 「併願校はどうしたか」などを聞かれることがあるようなので、それらの質問には詰まらずに答えられるように準備しておきましょう。

服装に関しては、「クールビズで」という連絡が事前にあったのでジャケットとネクタイなしの半そでカッターシャツで行きましたがみんなそんな感じだったので正解だったと思います。

編入試を受ける上で最も重要なこと

1 年程受験勉強をしてもっとも重要だと感じたのは、 「モチベーションを保つこと」だと感じました。毎日机に向かって勉強するモチベーションです。

神戸大学工学部は受験時期がかなり遅いため、周りのみんなが進路を決めて遊ぶ中、自分だけ勉強し続ける必要があります。
そのため、自分なりの「モチベーションを保つ方法」が必ず必要になってくると思います。私は、 「〇日までにこれを終わられたら○を買う」みたいな小さな目標を立てて、モチベーションを維持していました。

メッセージ

神戸大学に編入して 2 か月ほど経ちましたが、神大は景色がきれいで施設も整っており、優しくて熱意のある先生がたくさんいらっしゃるので、高専生(もちろん他大生も)の皆さんの入学をお待ちしています。

プロフィール
Ricky

地元の高専を卒業後、マレーシアの大学でコンピュータサイエンスを専攻している20歳の大学生。主にマレーシアや高専に関する情報を発信していきます。
最近のモットーは「人生何とかなる」です。挑戦せずに諦めるよりも、失敗してでも何かしらの収穫を得ようという気持ちで、日々挑戦しています!

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